AB3Cコラム

3C分析「競合他社」は、何を競合他社とするかで決まる。

競合他社と聞いて、何を思い浮かべる
でしょうか?

おそらく、商品やサービスで、自社と市場
を取り合っている競争相手。
と、答えると思います。

例えば、NTTドコモの競合他社は、
auとソフトバンクモバイルの2社の
様に、同じ業界で同じような商品や
サービスを売っている企業が
競合他社という認識だと思います。

この様に、同じ商品やサービスを
提供している企業がいると、どうしても
差別化がしにくくなり、最終的には
価格が安いものが選ばれるようになります。

事実、ケータイはNTTドコモだろうが、
auだろうが、そんなに大差ないものと
なっています。

価格競争になってしまった場合、業界最
安値を狙うのも一つの手であると思いますが、
顧客が何を求めているのかを徹底的に
分析する事により、競合他社は、同業者では
なくなり、新たな市場を作る事ができます。

たとえば、電子メールやホームページ閲覧が
メインだったインターネットに、
ウェブ会議システムの仕組みを作ったとすると
ウェブ会議システムは、新幹線や飛行機が
競合他社となります。

無料がメインのインターネットのサービスを
有料にすると選ばれる可能性は低くなりますが、
新幹線や、飛行機代よりも安い価格であれば、
選ばれる理由になります。

この様に、競合他社は、何を競合他社と
する事で、顧客に伝わる価値が変わってきます。